金正日の警護体系

 北朝鮮の金正日の警護は、護衛司令部で担当している。警護制度は、西欧諸国で採択している3重警護体系と少し異なる4線警護概念 で重畳警護体系を運用し、敬語を国家体制維持次元において行っている。

 北朝鮮の警護体系は、4線護衛を基本にするという。

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1線は、護衛司令部1護衛部と2護衛部要員である護衛部軍官大隊が私服で護衛

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2線は、護衛司令部1護衛部と2護衛部護衛中隊と国家安全保衛部要員が外郭護衛

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3線は、護衛司参謀部直属大隊と社会安全省要員が行事場内移動護衛と2線外郭護衛

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4線は、国家安全保衛部行事課指導要員により、移動護衛として行事場外郭護衛

 警護作戦の等級は、3等級に分けられているという。

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特1護衛極秘(完全非公開行事)

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1護衛極秘(準備、制限された公開行事)

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護衛極秘(完全公開行事)

金正日に対する警護方法

1.身辺保護作用

 金正日に対する警護は、厳重で、密着した警護を行っている。即ち、面談時には、密着警護要員大佐1名が実際の諸般状況を監督し、少佐級警護要員1名が金正日真後ろで 影のように密着警護を実施する。金正日の1線警護チームは、普通、1個分隊(12名内外)規模で近接警護を行っている。金正日の専用ヘリ及び特別専用機は、平壌市 江東郡江東ヘリ機場に専用ヘリ2機と順安飛行場に特別専用飛行機2機が常時待機している。そして、金正日の位置は、徹底した保安により、 常に護衛総局と組織指導部の外には、分からないように保安措置がなされている。

2.車両移動時の警護

 金正日が車両で移動するときには、専用道路を利用し、このときは、人員及び車両の通行を全面統制・遮断し、道路周辺に位置する建物の全ての窓を閉鎖させる。車両で移動するときには、金正日が搭乗した車両と同一型の車両数台が行列することによって、金正日が搭乗した車両の識別を困難にしている。金正日の乗用車は、米国製リンカーンとベンツ500を利用し、現地指導には車両が20余台、休養時には、10余台が同時に移動する。

3.列車移動時警護

 金正日が列車で移動するときには、特別専用列車を利用しており、各列車区間毎に社会安全部要員を事前配置して、検問・検索を強化し、金正日が出発する駅と到着する駅には、3線警護概念に立脚して、警護要員を配置し、警護を実施する。列車移動時には、1日前から国家安全保衛部5局から警戒勤務を立て、列車出発1時間前には検査車両が、30分前には一般客車を仮装した列車を各々試験運行した後、金正日が搭乗した専用列車が通常10個車両を連結して運行する。

4.演説時警護

 金正日が演説するときには、事前に護衛総局所属の護衛部要員により、演説場所に対する検索及び監視を実施し、演説に参与する人員に対しては、事前に徹底した検索を実施した後入場させ、金正日が入場した後には、 指揮の上下を問わず、一斉に出入りが禁止される。

5.現地指導時警護

 現地指導時には、約1ヶ月前に護衛総局の警護先発要員が事前に現地に到着して、事前点検を実施し、事前現地検測班により、問題点が発見されたときには、現地指導計画を即刻取り消すか、計画を変更することにより、事前予防警護に万全を期する。現地教示当日にも、社会安全部、国家安全保衛部、護衛総局要員が教示場所周辺地域に対して、護衛網を構築して監視する。

6.複製警護員運用

 複製警護要員運用は、警護対象者の顔と似た者や、整形手術を通して似た人間を作り、警護要員又は秘書官に任用して、警護危害者の目を欺瞞し、警護対象者を保護する方法として、今までナチス・ドイツの「ヒトラー」とイラクの「サダム・フセイン」大統領が複製警護要員を運用していたものと知られている。北朝鮮でも、同様に、2名の複製要員を運用するものと知られているが、金正日の権力承継作業を本格的に推進していた80年代中盤、金正日と万景台学院同期生と北朝鮮の高位幹部の 子息から金正日と外貌が良く似、整形手術をさせて、複製警護要員を運用していると知られている。

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最終更新日:2004/03/19

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